なんでもかんでもは手に入らないのが派遣社員。それでも限られた条件だから工夫するという楽しさが得られます。豊かさは手にしたお金で決まるのではなく、どれだけ日々を楽しめているかで決まります。
日々を楽しむには日常の生活を変えてみるのが一番です。そのためのヒントとして「あえて不便を選ぶ」というのはどうでしょう。これだけ便利になった世の中で幸せそうな人が増えているように見えないのは、便利が幸せに直結していないからですよね。いちど便利を手放してみてください。
便利を手放すわかりやすい方法は「電気に頼らない」ことです。
便利なものはだいたい電気を使います。洗濯機、掃除機、炊飯器、電子レンジ、パソコン…家事をするために絶対に必要だと思っているそれらは全部電気がなければ動きません。
パソコンやスマホは今の時代はないと仕事にならないかと思いますが、洗濯機、掃除機、炊飯器、電子レンジは全部なくても生活できます。
洗濯機→手洗い
掃除機→ほうき
炊飯器→鍋
電子レンジ→蒸し器
どれも手間と時間がかかります。でも、もしその手間と時間が人間の豊かさだとしたらどうでしょう。便利になっても人が豊かにならないのは不便と一緒に豊かさを手放している可能性があります。
衣類の手洗いは大変ですが、洗濯機の何倍も汚れが落ちますし、手洗いをしている時間は集中できて気持ちが落ち着きます。私の母は子育てでイライラしているときはココロを整えるためにあえて手洗いをしたそうです。
ワンルームの部屋に掃除機も不要ですよね、場所だけとりますし掃除機を使ってもほうきを使っても掃除に掛かる時間なんて大して変わりません。吸引力が落ちるとかそんなこと考えなくてもいいんです。ほうきは吸引力が変わらない唯一の掃除機具ですから!
炊飯器も電子レンジも昔はなかったもの。ぜんぶガスで対応出来ます。ボタン一つでなんでもできる方が便利ですが、火を使って調理をするという行為のほうがより人間的だと思いませんか。
便利なものが身の回りにあふれています。でも一向に豊かにもならないし、幸せにもなれない私たち。一歩立ち止まって考えてみましょう。不便を工夫して乗り切ることの中にある喜びについて。
すべてを得られるわけでないから手にすることができるものもあるのです。