派遣のライフスタイル

ささえあう恋愛ともたれあう恋愛は違う

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自分のやりたいことを、やるべきことを追求していくときに、パートナーとなる人の存在がプラスになることがあります。この人のために頑張ろう、この人をがっかりさせないために頑張ろう。崖っぷちにたったとき、心の支えになる人がいるかいないかで結果が変わってくることがあります。

世界で活躍するスポーツ選手の多くは結婚し、家族のサポートがあります。ときどき一匹狼のように単身で戦い続ける人もいますが、結婚してから開眼したように結果を残していくアスリートも少なくありません。

熟年離婚という言葉が少し前に出てきました。夫が定年を迎えたタイミングで、妻に離婚したいと言われるのです。働いている間は支えようと頑張っていたけど、働かない稼がない夫には用はないということです。

夫婦関係において夫が頑張り、妻が支えるというのが団塊の世代までの常識でした。この関係では夫婦がお互いに支え合うのではなく、片方がもたれ片方が支える構図になります。そして支えることに疲れて離婚につながります。

いまの若い世代は女性の社会進出があたりまえの時代ですから、結婚しても共働きで、どちらか一方が支えるという関係にはなりにくく、一方的に疲れるということは減りましたが、反対に簡単に離婚をしてしまう時代になりました。

それはお互いが支えあうべき夫婦関係で、お互いが自分の足で立たず相手の存在を利用して立っている。お互いが相手にもたれかかっているからだと私は思っています。自立して相手がいなくても生きていける力のない人がもたれあうのです。

結婚当時や恋愛中はいいバランスでもたれあっているのですが、出産などでそのもたれあいのバランスが崩れたとき、相手の存在が面倒に思えるようになります。出産の場合は妻が自立しようとするのに、夫はもたれたままということがほとんどです。

結婚ではなく恋愛においてもベースが「もたれ合い」になっていることがほとんどです。それぞれが自立し、安心して見ていられる恋人同士はめったに見ることができない絶滅危惧種です。

それでもいい恋愛をしたければ、相手にもたれかからないということが必須です。それぞれが自立していればバランスが崩れることはありません。もし相手のバランスが崩れそうなときに支えることもできます。

自立こそがささえ合いの基本です。

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