派遣社員であっても派遣先によってはサービス残業を依頼されることがあります。まずは大前提としてですが「サービス残業は悪」です。派遣社員は時給で働いています。サービス残業は実質この時給単価を下げることになります。
派遣社員は労働力として時間を提供しているようなもの、絶対にサービス残業に応じないでください。
1.基本的に残業しないスタイルの確立
要請がなければ残業しない。これが派遣社員のワークスタイルの基本です。要請がなくても明らかに忙しい時や納期がギリギリの仕事をしている場合は、自主的に残業するのはいいのですが、仕事はもっと計画的に行う必要があります。
今日行うべき仕事を見積もったら、そこまでできれば仕事は終了です。
その仕事を定時間内に終わらせて、毎日定時に帰るスタイルを確立しましょう。残業が必要だと感じたときは「残業してもいいですか？」と聞くようにしてください。
たぶん社員さんは「こいつは何を言っているの？」という顔をするでしょう。でも継続することで「残業することがイレギュラー」だという考え方をわかってもらえるはずです。
残業代が発生して申し訳ない。でも終わらせなくてはいけないので今日だけ特別に残業させてください。日頃からそういうスタンスで残業と向き合ってください。
2.仕事以外にも熱中できる何かを持つ
仕事以外にすることがないから残業してしまうのです。帰ってもすることがないから、サービス残業でも「仕方ないな」と思って受け入れてしまいます。定時間後にするべきことがあるならば、「お金も払わずに時間を奪われるのはおかしい」の気持ちが高まります。
大げさに何かをする必要はありません。ランニングでも料理でもDVD鑑賞でもなんでもいいのです。仕事以外に熱中できる趣味以上の何かを持つことで、サービス残業どころか残業すらしている暇がない状態になりましょう。
サービス残業を依頼する側の心理を変えることはむずかしくても、自分自身を変えることはそれほど難しくありません。自分はこのためだけに行きていると思える何かを見つけてください。
そこまで熱中できる何かがあるとすれば、もしかしたらそれが未来の仕事に繋がるかもしれません。「サービス残業してる場合じゃない」そんな環境を作り出してください。
3.誰よりも早く出社する
サービス残業を受け入れないために、誰よりも早く出社してみてください。もちろん1時間も前に出社する必要はありませんが、私なら1時間ぐらいであれば早くに出社します。
もちろん仕事はしませんが。
誰よりも早く出社することで「仕事に対する意欲が低くない」ことを示すのです。仕事が嫌ではない。会社に来るのが楽しい。誰よりも早く出社することで、そのようなイメージを持ってもらえます。
意欲はあるけどサービス残業はしない。定時に帰っても「仕事への意欲がない」と思われることはないでしょう。やる気はあるけどルール違反は認めない。それを言葉ではなく態度で示すことが誰よりも早く出社することです。
早く会社に行って、ゆっくり新聞や本を読むといいですよ。スマホでゲームとかはやめておきましょう。
それでもサービス残業の依頼が続いたら
派遣会社の担当者に言って、即時派遣契約解除を依頼してください。これは強い態度で行ってください。「派遣契約期間が残っているから」なんて気にする必要はありません。
契約違反をしているのは派遣先ですし、派遣先との契約の話をするのは派遣会社の担当者の役割です。できるだけ柔らかい物腰で、それでも折れることなく主張してください。
サービス残業はあなたのスキルを安売りしているのだと考えてください。理由がなんであれ、あなたは派遣先にバカにされているのです。一生懸命働いているのに、そんなこと許されるわけがありません。
別に戦う必要はありません。バカにされたなら、そこから去ればいいのです。1日でも早くそこから去ること。これは人としてのプライドの問題です。
もちろん正規の給料が支払われる残業で、契約時に了承したものに関しては、基本的には受けてくださいね。派遣社員といえどもチームの一員ですから、チームのために残業が必要であれば、快く引き受けましょう。
