派遣社員が契約期間内に辞めることについて考える

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派遣社員は派遣契約によって契約期間を定めて働くことになります。派遣契約は短いところで3ヶ月での更新、長くても実際のところ1年がいいところではないでしょうか。

その契約期間中に辞めなくてはならなくなったとき、派遣社員はどのような対応をすべきなのでしょうか。

目次

派遣期間が3ヶ月と短くなる理由

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まず多くの人が疑問に感じている派遣期間が3ヶ月での更新になっているのはなぜかということについて考えましょう。

3ヶ月毎に更新になると、そのたびに契約書が発生して無駄じゃないかと思うかもしれませんが、現場レベルはともかく、会社経営者としては派遣社員を「いつでも雇い止めできる状態にしておきたい」というのが本音です。

業績が悪化して人員整理をしたいときにまず切られるのは当然派遣社員なわけですが、これが1年契約だと、最大で1年後までは契約を続行する必要があります。これでは身軽な経営はできません。

とはいえ1ヶ月単位で契約すると現場はその契約のために毎月ドタバタすることになります。派遣社員が20人いた場合、ほとんど毎日契約更新のための手続きに追われることになります。

そこで間を取った形で3ヶ月の契約更新というスタイルが定着しています。

派遣契約期間が3ヶ月更新の場合はその期間をまっとうする

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契約ですので、あたり前のことなのですが、派遣契約を更新したならばそこからの3ヶ月間は派遣先でその期間をまっとうしてください。

実は派遣契約とはいえ、それよりも労働基準法が優先されますので最短で14日前に告知することができれば契約を終了することができます。でも余程の理由がない限り3ヶ月契約であれば、契約終了まで待ちましょう。

家族に不幸があって働くことができなくなった。そんな場合を別にして、いまの派遣先が気にいならないとか、正社員での仕事が見つかったといった理由で、契約期間をまっとうせずに辞めることはオススメしません。

ルールを盾に自分の主張だけを通すような人がビジネスの場で、いや人生においていい結果を得られるわけがありません。

契約という約束をしたのであれば、約束は絶対に守る。これが基本的な考え方としてください。

派遣契約期間が半年以上と長い場合

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3ヶ月ぐらいならどんな事情であっても働き続けるべきですが、これが契約終了までまだ1年や半年以上ある場合は難しいところです。

派遣先の人たちとの人間関係を築けなかったり、陰湿ないじめのようなことが日常で起こるような場合は、派遣先にとどまり続けるのは難しいですよね。そういう場合は契約期間中であっても、さっさと退職したほうがいいでしょう。

それはワガママでも何でもありません。派遣社員が気持ちよく働ける環境を整えることができなかった派遣先に問題があります。もし契約期間中での退職を断られたら、派遣先の環境改善を提案してください。

1週間以内に改善が見られなかったら、退職を認めてもらうという条件を出してもいいかもしれません。

退職理由が正社員の仕事が見つかったなどの、本当の「わがまま」と取られるような理由である場合は、しっかりと話し合いをすることが重要です。そもそも正社員になるための転職活動で派遣契約を無視して、仕事を探すことが問題です。

それでも辞めたい場合は派遣会社の営業担当さんに話をして、そこに派遣先の管理責任者を含めた3人で話し合いをしてください。

契約期間途中での終了でも最低1ヶ月の猶予を持たせる

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労働基準法で14日で大丈夫となっていても、それではあまりにも人道的に問題があります。引き継ぎも考えると1ヶ月前の告知をしてください。

辞める1ヶ月前という考え方ではなく、辞めると宣言してから1ヶ月以上先からが終了日として設定できると考えましょう。そして可能な限り派遣先の出した条件を譲歩してください。

派遣先が1ヶ月半というなら1ヶ月半、2ヶ月というのなら2ヶ月。

先送りしすぎるのはオススメできませんが、余裕があるのであれば3ヶ月先までは契約終了を伸ばすぐらいの配慮があってもいいのではないかと思います。

できるだけきれいな形で派遣先を去れるようにしてください。それは自分から辞めるときも、派遣先が辞めさせるときも同じです。きれいにやめられない人はその後にどの職場に行っても同じことを繰り返します。

感謝の気持ちを持って辞めること。

契約期間中での終了であれば、なおさらその気持を忘れないようにしてください。

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