N-Academyとeラーニング戦略研究所がキャリアアップを目指す派遣社員を対象に、キャリアアップに対する考え方や派遣会社の教育訓練体制などについてのアンケート意識調査の結果が公表されました
アンケートの結果、82%の人が「具体的なキャリアビジョンが不明確」「思い描くキャリアビジョンはあるがそれに向けてどう動けばよいかわからない」など、キャリアアップに関する悩みや課題を抱えていることが明らかになりました。
「受けたい講座がない」「学ぶ時間・環境がない」「段階的・体系的な教育体制がない」などの理由で、派遣会社の教育訓練体制に不満を持つ人が6割に上るそうです。
キャリアアップを目指す派遣社員の多くは、「無料・優待価格の講習」「資格取得支援」「個々のキャリアアップに沿った教育プラン」「eラーニング」「専門的な業務に特化した講座」を希望していますが、これらが十分に提供されておらず、派遣労働者の意欲やニーズの多様化に派遣会社が十分に応えられていない現状が浮き彫りとなった形です。
キャリアアップは派遣会社が示すもの?
派遣会社は派遣社員を教育して派遣先に送り出すことが建前ですが、実際にきちんと教育を行えている派遣会社が少ないのが現状です。
もちろん派遣会社も何もしていないわけではありません。ただ抱えている案件の1つひとつに合わせた教育をするだけの余裕はありませんし、せっかく育てた派遣社員が他の派遣会社を利用して派遣に行くこともあります。
充実した教育環境を整えようとすると、当然お金がかかります。そのお金はどこから出ているか?もちろん派遣社員が派遣先で稼いでくるお金ですよね。教育環境を整えるには派遣社員の取り分を減らさなくてはいけなくなります。
それよりは派遣社員に時給という形で還元して、各自で勉強をしてもらうほうがよっぽど良いのですが、建前があるために教育しないわけにもいかない。派遣会社はそんな中途半端な立ち位置にあります。
派遣社員は派遣会社に頼ることなく自分でスキルアップ、キャリアアップを目指すべきです。派遣会社に多くを期待しないことです。
もちろん派遣社員のことを親身になって考えてくれる担当者さんもいます。でもスキルアップやキャリアアップは自分自身のモチベーションを高め、自分の努力と実力で勝ち取っていくものです。
誰かが用意してくれたレールの上にいたのでは、決まった場所にしかたどり着けません。
派遣会社にいいものがあれば利用する。それぐらいの気持ちで勉強は自分でするものだと考えてください。
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