派遣のワークスタイル

派遣社員は3年働けば正社員 になれるのか

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派遣法の改正により、派遣社員は同じ職場に3年以上は期間限定の派遣社員という立場ではいられなくなりました。3年経過した場合は、派遣先の社員になるか、派遣元の社員になるかのどちらかになります。

素晴らしい法改正?

これでたくさんの派遣社員が安定した職につけると思いましたか?そんなわけありません。断言します。3年後には大規模な派遣切りが行われて、大混乱が起きます。

これから3年後に起きること

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法改正により今年の4月から派遣社員は全員派遣契約を結び直すことになりました。このことですでに混乱が生じています。契約が間に合わず派遣元に待機している特定派遣の社員は少なくないはずです。

これと同じことが3年後にも発生します。3年後に正社員になれるなんて夢の様な話はありません。3年後に派遣先企業は契約を終了させて別の派遣社員を雇うだけです。

もちろん契約終了した派遣社員も他の職場に入れますから、需要と供給は合えば仕事を失うことはありません。ただし、この一斉移動に耐えられる派遣会社がどれぐらいあるのでしょう。

営業所でひとつで何千人の派遣社員を抱えているかはわかりませんが、その大半が3年後に派遣先を変える必要が出てきます。派遣会社の営業担当が物理的に不足します。現場は間違いなく混乱することでしょう。

派遣社員はどうすればいいのか

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正社員になれるという願望はまず捨ててください。もしくは派遣先の上司に聞いてみるといいでしょう。同じ派遣先にこれから2年いた段階で、派遣元の営業と派遣先の上司で顔合わせをして面談を行ってください。

そこで1年後にどうするのかを決めましょう。派遣先が契約を切るのか、正社員で受け入れるのか、それとも派遣元が無期契約(いわゆる特定派遣の状態)に切り替えるのかを明確にしてください。

そのうえで3年後の段階でいまの派遣先に留まれないなら、2年経過の時点で派遣先を離れてください。周りの人たちと派遣のサイクルをずらすのです。2年にこだわる必要はありませんが、とにかく全員足踏みを揃えている3年のサイクルから抜けだしてください。

これで3年後の大混乱から抜け出すことが出来ます。派遣元もそれを推奨してくれるはずです。むしろ派遣元のほうから動き出すかもしれません。大手派遣先は計画的に3年後に混乱が起きない数にまで派遣先を変更させるはずです。

この流れには必ず乗ってください。

正社員の道が提示されたら

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もしかしたら正社員という働き方を提示される人もいるかもしれません。もし正社員になることを望んでいるのであれば、それは喜ぶことだと思いますので、受ければよいかと思います。

ただし安易に受け入れるのではなく、しっかりと人生設計をして考えてください。正社員になるということは縛りがきつくなる働き方になります。副業なども禁止されていることがほとんどですし、何よりも嫌な人がいても逃げることができません。

その派遣先で本当に働き続けることができるのか、しっかりイメージしてください。もし働き続けるイメージができたのであれば心配はいりません。なにか不安に感じることがあるのなら、そのことについて真剣に考える必要があります。

正社員になれるということに反射的に飛びつかず、人生の分岐点であると考えて、進むべき道を選んでください。

まとめ

派遣法が改正されて、3年後はハッピーなんてことはまずありえません。むしろ3年後は大混乱する未来しか待ち受けていません。まずはその大混乱に巻き込まれないように派遣先の変更も含めて準備してください。

正社員になれるかも、なんてことは期待せずに生きていくための道は自分で切り開いてください。

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