派遣のワークスタイル

派遣社員はボーナスをもらえないから損してるわけではない

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6月になると派遣社員にとって憂鬱なのが正社員たちのボーナス話。

露骨に会話に出てくることもあれば、何気ない会話の端々にボーナスを連想するキーワードが散りばめられていたり。

新しい服を買うとか、スマホを買い換えるとか。

そんな、派遣社員はボーナスがないから損だなと思っている人に知ってもらいたいボーナスの考えかたについて紹介します。

ボーナスはただの積み立てでしかない

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正社員はボーナスがあっていいなと思うかもしれませんが、よく考えてください。ボーナスだって会社の利益から出るもので、何もないところから湧いて出てくるわけではありません。

正社員のボーナスは、毎月の給料から自動で積み立てられた積立金を半年に一度払っているだけです。

景気がいい時はそれに上乗せすることもありますし、「査定」という名目で多少のアップダウンはあるでしょう。でも実際は誰も査定なんてしたくないし、正しく部下を査定できている人なんてほとんどいません。

査定はボーナスを積立金と見せないためのただの慣習です。

「いやうちはちゃんと査定してるから」という人もいるでしょうが、査定したところでボーナスが半分になるようなことはないですよね。もちろん倍になることも。

ボーナスはただの積立金です。

派遣社員だって仕組みとしてボーナスの仕組みを派遣会社が作ることだってできるのです。でも支給日前に契約終了になったらどうします?派遣の場合は運が左右しますので、それは不公平感がでます。

だったら積み立てなんて面倒くさいことせずに、毎月払えばいい。

派遣社員にボーナスがないのは派遣社員を守るためです。

正社員のボーナスは減ることもあるし、なくなることもある

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ボーナスは積み立てなのに、なぜか会社の業績が悪化すると減額されることがあり、減額ならまだしも赤字だったらボーナスなしなんてことも会社は平気でやってきます。

実質は積み立てであっても名目は会社の利益の再分配ですから、会社にしてみれば当然の行動なのですが、正社員にしてみればたまったものではありません。

家のローンなどをボーナスを考慮して組んでいる場合は、ボーナス0円と言われると、一気に家計が圧迫されます。なくなることを前提にローンを組んでいなかったことを責める人がいますが、そんなことできる人はそうそういません。

最近では「いつボーナスがなくなるかわからない」ということで、ローンを組むときにボーナスを考慮せず、ボーナスがあったときだけ、前倒しでの返済をしている人も多いようです。

何を言いたいかというと、ボーナスは自分たちの稼ぎなのに、会社の都合で減額させられたり、ゼロにされることがあるということ。

その分プラスにされることもありますが、2倍になるようなことはほとんどありません。ボーナスは正社員にとってみれば不利な給与体系なんです。なのにボーナスをありがたがる。

いかに自分の資産管理ができていないかということの現れです。

ボーナスを欲しいなら自分で積み立てる

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これまで派遣で働いてきた人たちは、毎年の年収がどれぐらいになるかおおよそは見えているはずです。派遣先が変わることで年収も変わりますが、それも計算できるかと思います。

派遣社員でどうしてもボーナスが欲しいなら、自分で積み立てればいいんです。毎月1万円でも2万円でも、無理のない金額を給料日に別の口座に移してください。

それがむずかしい人は500円玉貯金で積み立てるのもありです。半年間500円玉貯金を続けてください。思った以上に貯まっていることに驚くかもしれません。どちらにしても基本は自分で積み立てることです。

自分の積み立てだから派遣先の業績も派遣会社の業績も関係ありません。あえて言うなら、自分の月収の影響を受けるぐらいでしょうか。忙しくて残業が多ければ、積み立ては増え、定時退社ばかりなら減る。

ポイントはボーナス時期以外に大きな買い物をしないということ。

「今月はよく働いたから自分へのご褒美」これが一番最悪です。自分でボーナスの積み立てをしないならそれでもいいのですが、ボーナスも欲しいご褒美も欲しいでは二兎追うものは一兎をも得ずです。

積立を行う人は、例えば毎月の手取りうち「15万円を超えた金額をすべて積み立てる」ようにしてください。毎月の生活は決まった金額で行います。それ以上の金額は積み立てる。

それで6ヶ月過ごしてみてください。

少なくともそれで、正社員はボーナスがあって羨ましいという感覚はなくなるはずです。むしろ積み立てることの難しさを体感することになるはずです。正社員はボーナスというシステムで可哀想。そう思えればベストです。

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