
派遣の仕事はボーナスがありませんし、残業も少ないので必然的に収入が少なくなってしまいがちです。そうなってくると生活費を抑える工夫が必要になり、食事は自炊が基本となります。
でも、料理が苦手で自炊はちょっと……とコンビニに頼っている人も多いかと思います。そういう人のために、ここでは料理が苦手な人でも、自炊するためのポイントをご紹介します。
まずはご飯と味噌汁から

食費を抑えたいなら和食が基本となります。和食はいろいろ難しそうというイメージがあるかもしれませんが、まずはご飯と味噌汁ができれば構いません。そこがスタートラインであり、最も重要なポイントです。
ご飯は麦ごはんか玄米が理想
ご飯は簡単ですね。米を研いで炊飯器のスイッチを入れるだけです。無洗米ならお米を研ぐ必要もありません。ただ、健康のこと体のことを思うなら、毎日白米というのは避けたいところです。
- 麦ごはん
- 玄米
このどちらかを選んでください。100%麦ごはん、100%玄米でなくても構いません。きちんと食物繊維を摂ることが大切で、おすすめなのは麦ごはんです。
- 米2合+米2合分の水量
- もち麦100g
- もち麦分の水200ml(もち麦の2倍)
炊飯方法はとても簡単です。白米を炊くときにもち麦と水を追加するだけで麦ごはんが出来上がります。これだけで自炊をしているって感じになりますよね。
玄米は匂いが苦手というのでなければ、玄米モードのある炊飯器で炊くだけでOKです。ただ、炊飯器だとあまり美味しく炊けません。羽釜などを使ってガスで炊けるのが理想。
ポイントは12時間前からお米を水に浸しておくことです。玄米は水を吸うのに時間がかかります。また炊飯時間もかかります(羽釜で約30分)ので、上手く生活リズムに組み込むようにしましょう。
お味噌汁は思った以上に簡単
料理をしたことのない人にとっては、お味噌汁を作るハードルが高いように思えますが、実はとてもシンプルな料理で、それでいて奥深くて面白い料理でもあります。
- 出汁を取る
- 味噌を溶く
- 具材を入れて温める
たったこれだけでお味噌汁が完成します。だし入り味噌を使えば2ステップで済みますが、自炊をすると考えたなら味噌と出汁は別々にすることから始めましょう。
出汁を取るのはとても簡単です。これは出汁パックを買ってくるだけで構いません。スーパーで大容量のパックを買ってくるのもいいですし、人気の茅の舎だしを使って、上品に仕上げるのもいいでしょう。
- 水2カップに出汁パック1つを入れて火をかける
- 沸騰する前に出汁パックを取り除く
- 味噌を大さじ2を溶かす
- 豆腐と乾燥わかめを入れる
あっという間に2人前のお味噌汁が完成します。10分もあればいいのではないでしょうか。具材は好きに変えていいですし、味噌や出汁の種類によっても味噌汁の味が変わります。その違いが分かるようになったら、料理がもっと楽しくなります。
クックパッドよりも紙のレシピ本

ご飯と味噌汁が作れれば、あとはおかずを作るだけです。料理のレシピといえばクックパッドですが、初心者にはあまりおすすめしません。レシピが多すぎますし、分かりにくいものも多いので。
それよりも、ちゃんと監修して作られた紙のレシピ本がおすすめです。料理本そのものはどれでも構いません。本屋さんで気になった本を手にして、作り方を見ながら自分でもできそうだと思えればそれでOKです。
あえておすすめを挙げるなら、「Yuuのラクうまベストレシピ」を選んでおけば、まず間違いありません。
レシピ本は気に入ったのが3冊くらいまでにしておきましょう。楽しくなってくると際限なく増えていきます。それはそれで楽しいことですが、まずはお気に入りの1冊を徹底活用して、料理に慣れるようにしてください。
炒めると茹でるだけでOK

レシピ本がいいとご紹介しましたが、別にそんなものがなくても料理は簡単にできてしまいます。「炒める」と「茹でる」だけ覚えれば、食生活はそれだけで充実したものになります。
初心者の鉄板料理は「野菜炒め」
「炒める」はとてもシンプルな調理方法です。
- フライパンを熱して油を敷く
- 肉を炒める
- 肉の色が変わったら野菜を投入
- 調味料で味付けする
すぐにでも作れそうな気がしますよね。最初は野菜ミックスなどを使っても構いません。肉100〜150gと野菜ミックスで、簡単に野菜炒めができます。調味料が不安かもしれませんので、何にでも使える調味料をご紹介しておきます。
- 酒:おおさじ1
- 醤油:おおさじ1
- 鶏ガラスープの素:小さじ1
これで美味しくならない野菜炒めはありません。手順だけ気をつけてください。まずは酒を入れて、少しなじませてから醤油、そして鶏ガラスープの素です。慣れてきたら、肉や野菜の種類を自分なりにアレンジしてみるといいでしょう。
「茹でる」は最強の調理方法
最もおすすめの調理方法は「茹でる」です。どんな食材でも茹でてしまえばいいんです。
- ほうれん草
- 卵
- 鶏肉・豚肉・牛肉
- ブロッコリー
- キャベツ
- アスパラガス
- サツマイモ
- じゃがいも
- 蕎麦
- 枝豆
- とうもろこし
挙げるとキリがないくらい、茹でて美味しくなるものがいっぱいあります。茹でたものは、塩やマヨネーズで美味しくなりますし、ドレッシングや焼肉のタレなどで味付けすると、また違った味を楽しめます。
何よりも茹でた場合には油が飛ばないので、キッチンが汚れにくいというのが嬉しいところです。沸騰したお湯に入れて茹でるだけでも十分に自炊です。しかも旬の野菜を選べば食費がかなり下がります。
まとめ
料理屋さんのような、手の混んだ料理を作るのは簡単ではありません。でも、シンプルな料理であれば、料理が苦手という人でもそれほどハードルは高くありません。むしろ、コツを掴むとどんどん楽しくなっていきます。
コンビニやスーパーのお弁当やお惣菜を買うよりも安くて、栄養バランスもよくなります。自炊は派遣社員にとってはメリットがとても大きく、積極的に取り組んでほしい生活習慣です。
いきなりすべてを上手くこなす必要はありません。まずはご飯と味噌汁から、自分で作って、おかずはお惣菜でも構いません。かんたんなことから始めて、できることを徐々に増やしていきましょう。