アフターコロナを生き抜くための派遣社員とお金の関係

春の派遣法改正と新型コロナウイルスの感染拡大。派遣社員にとってかなり強い逆風が吹いている2020年ですが、こういうときだからこそ人生を見つめ直す必要があります。特に今回思い知らされたお金の問題については、きちんと目をそらさずに備えておく必要があります。

とはいえ「お金を貯めておきましょう」というのでは芸がありませんし、そんなことできたら苦労しないというのが派遣社員の立場ですよね。そこで、ここではアフターコロナに派遣社員はお金についてどう考えるべきなのか、お話ししておきます。

目次

派遣単価は自分の価値

まずは給料としてのお金ですが、これは何十年も前の派遣社員から変わっていません。派遣単価は派遣社員の価値そのものです。シンプルに考えてください。高い単価は高く評価された結果で、安い単価はそれだけの価値しかないということ。

ただし派遣単価と時給が必ずしも一致するわけではないので、注意してください。あくまでも自分の価値は派遣単価です。派遣先があなたの仕事に1時間いくらなら見合うと思って払っているかです。時給は派遣単価から経費や派遣会社の利益分を引かれますので、純粋な評価ではありません。

ですので手掛ける仕事が増えたり、いろいろ任されるようになったら単価交渉をしてもらう必要があります。でも派遣会社の担当に「交渉してください」だけではなかなか動いてくれません。きちんと交渉する根拠を伝えて、自分自身をプレゼンしてください。

このサイトではサービス残業はNGとして伝えてきましたが、サービス残業は実質自分の価値を下げているのと同じことです。あなたの価値を安く見積もられているわけですから、サービス残業を要求してくる派遣先とは即座に縁を切ってください。

これは派遣社員としてのプライドの問題です。絶対に譲ってはいけないラインがそこにありますので、自分の価値を下げないようにしましょう。

生活にかかるお金は徹底して削っていく

アフターコロナに向けて派遣社員がこれからしなくてはいけないのが、固定費の削減です。生活にかかるお金を徹底して見直しましょう。

まずは家賃です。実家暮らしの人はそのままで構いませんが、賃貸物件で暮らしているなら、次の契約更新までに新居を探しましょう。理想の家賃は2万円台です。そんな物件があるの?と思うかもしれませんが、都市部から1時間程度離れれば3万円以下の物件があります。

しかも敷金礼金0円なんていう物件もあります。

固定費で最も大きいのが家賃ですから、これを徹底して削りましょう。都市部から離れると仕事が少ないのでは?と思うかもしれませんが、都市部から1時間程度ならいくらでも派遣の仕事が見つかります。むしろライバルが少なくて見つかりやすいエリアもあります。

食事も自炊を基本としましょう。こういうご時世なので飲み会などはないかと思いますが、これからしばらくは誘われても断るのは簡単です。送別会や歓迎会は積極的に参加すべきですが、意味のない飲み会は断ってしまいましょう。

モノを持たないことをスタンダードとする

自分の持ち物は可能な限り減らしましょう。使っていないものは躊躇なく捨ててください。いつ必要になるか明確になっていないものは捨てて構いません。荷物を捨てて身軽になりましょう。本当に必要な最小限のものだけに囲まれて暮らすと、引っ越しをするのも簡単です。

例えばヤマトホームコンビニエンスの単身引越なら、専用ボックスに乗り切るだけで2万〜3万円で引っ越しできます。ベッドなどがあるなら赤帽を使うのもありです。赤帽は引越作業の手伝いをしなくてはいけませんが2万円以下で引っ越しできることもあります。

物を持つことは自分を縛り付けることだと考えてください。所有するからメンテナンスにお金がかかります。所有するから、もっと快適さを求めてしまいます。持つことをやめればお金を使うこともなくなります。

そうなれば、安い給料であっても自然とお金は貯まっていきます。使うところが食費と家賃などの固定費だけですから、家賃を4万円以下に抑えられたら、持たない暮らしの実践で、1ヶ月10万円で暮らすことも可能です。

例えば本や雑誌は電子書籍にするのも、モノを減らすという意味ではおすすめです。本や雑誌がなくなれば本棚が不要になります。一時的に端末代の出費はありますが、トータルコストは安くなります。

副業になる趣味を始める

モノを持たないようにするとなると、休日が寂しくなると思うかもしれません。でもモノを持たなくても休日を楽しむことはできます。ただ、単純に楽しむだけではなく、収益になる趣味を見つけましょう。

例えば写真撮影なら、撮影した写真を販売することもできます。販売するほどのスキルがなくてもphotoACなどの無料素材サービスなら登録できますし、1ダウンロードで数円の収入になります。同じようにイラストを売ることもできます。

文章を書くのが得意なら、ライティングの副業を趣味とするのもいいですし、体力に自信があるなら、ウーバーイーツの配達員という副業を趣味にするのもいいかと思います。副業を趣味にできればお金も稼げて良いことしかありません。

ただし、こういうものは自分の得意なことでないと続きません。

稼ぐことを目的にせず、あくまでも趣味を楽しんでその延長線上に収益があると考えましょう。もちろん稼げることはモチベーションアップにもつながりますし、場合によってはその収益が派遣先が見つからないときの支えになります。

まとめ

派遣社員にとってお金はとても大切なものです。生きていくために必須なものですし、派遣単価は自分の評価そのものですので、必要とされる派遣社員でありたいなら派遣単価にこだわり、それに見合うだけの働きをできる人を目指しましょう。

また、稼げる副業を趣味にして収入を増やすということも大事です。休みの日に家でのんびりするのではなく、自分の得意なことを仕事にして、楽しみながら稼ぐ道を探しましょう。

ただ稼いだら、あとはお金に関して執着しないことです。できるだけ使わない生活を心がけましょう。引っ越しをしてでも固定費を抑えて、毎月10万円で生活できる暮らしを目指してください。残りはすべて貯金です。手取りが18万円でも10万円使って残り8万円。1年で96万円になり、10万円で生活できれば9〜10ヶ月無職でも生きていけます。

買わない・使わないを徹底しましょう。それって楽しいの?と思うかもしれませんが、副業が充実していれば思った以上に楽しいものです。何よりも金銭的に余裕がないと何をするにも苦しいままです。

ギリギリな環境を続けるのではなく、そこから抜け出すために、思い切ってお金をかけない生活に切り替えましょう。それがアフターコロナに自分を守るための基本となります。

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