派遣社員がボランティアに行くまえに考えてほしいこと
熊本県を中心とした地震に対する復興支援として、すでにボランティアに行った人もいれば、これから行こうかなと考えている人もいることでしょう。
GWが明けてボランティアの数が圧倒的に不足しているそうです。
それを聞くといてもたってもいられずに、仕事をほっぽり出してまでボランティアに行きたくなる人もいますが、少しだけ冷静になってください。
ボランティアに行くことは素晴らしいことですが、ボランティアするだけが復興支援ではありません。
ボランティアよりも募金のほうがいい場合もある
ボランティアさんが100人、東京から熊本に行ってボランティア作業をするとします。決して間違ったことではありませんが、100人もの交通費と宿泊費を募金に回すことで、200人以上の作業員を雇うことができませんか?
実際に自分の目で震災の状況を確認するというのは意味のないことではありませんが、本当に被災地のことを思ったときにすべきことは冷静に判断し、行動することではないでしょうか。
ボランティアをしにいくのは「自分のいてもたってもいられない気持ちを抑えたい」からなのか、それとも「被災地の復興を願って」のことなのか、その部分は冷静に考えるべきです。
そして何が被災地のためになるか、しっかり考えた上でボランティアをするなり、募金を選ぶなどしてください。
働いて稼ぐほうが被災地のためになることもある
同じようにいてもたってもいられなくなって、仕事を休んでボランティアをする。気持ちはわからなくもないのですが、それで派遣先の仕事はいったいどうなってしまうのでしょう?
誰かがやってくれる?それよりも被災地の方が大切?
はっきり言いますが、自分の周りのことときちんと向き合えない人がボランティアに行っても邪魔なだけです。職場の人に「私たちのぶんまでよろしくお願いします」と言われて行くようでなければ、それは自己満足でしかありません。
むしろ限られた時間をボランティアとして使うよりは、派遣先でしっかり稼いでその一部を募金するほうが被災地のため、そして社会のためになります。
感情だけで動いてはいけません。
自分が本当にできること、すべきことをしっかりと考えて、ボランティアだけが復興支援ではないことを認識してください。
それでもボランティアをしに行きたくなったら
理屈では募金のほうがいいと分かっていても、それでもやっぱり気持ちを抑えられないという場合は、ボランティアしに行けばいいかと思います。
正社員と違って働き方を自由にすることが出来るのが派遣社員のメリットです。
何かに縛られることなく、自分が正しいと信じた道を進む。これが派遣社員と正社員の大きな違いです。だからボランティアをしたい気持ちに逆らわず、仕事を辞めてでも、駆けつければいいんです。
ただし、そんな自分に酔わないこと、そして自分の生計はきちんと自分で立てることが重要です。
ボランティアに行った結果、収入が途絶えて生活できなくなったとしても誰も同情はしてくれませんし、手を差し伸べてくれるどころか軽蔑すらされるかもしれません。
周りになんと言われようともやり遂げる揺るがない覚悟と、十分な資金を持ってボランティアを行ってください。
それで救われる人が1人でもいるなら、それは間違った行動ではありません。胸を張って自分の行動を誇ってください。
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