派遣社員が正社員になりたいと思ったときに考えてほしいこと

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派遣社員の多くが正社員になりたいと考えています。望んで派遣社員になったわけではなく、派遣社員という道しかなく「仕方がなく」派遣社員になったという背景があるのかもしれません。

でも本当に正社員になりたいと思っていますか?それは派遣社員であることから逃げ出したいだけではないですか?

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正社員は決して安定していない

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派遣社員と正社員を比べたとき、正社員のほうが圧倒的に安定しているように思えます。仕事ができなくてもそうそうクビになることもありませんし、景気が悪くなればまず切られるのは派遣社員です。

それでは正社員は本当に安定しているのでしょうか?

8,831件、昨年の全国企業倒産件数です。これでここ数年最小の倒産件数になります。2001年には19,164件もの倒産件数がありました。思ったよりも少ないでしょうか?

でもよく考えてください。毎年1万社近くが倒産しています。10年で10万社です。倒産は正社員にとって常に背中合わせであり、会社が倒産しなくてもリストラの可能性もあります。

派遣社員は契約終了を前提に仕事をしていますが、正社員は自分の仕事がなくなるなんて考えもしません。会社が倒産したときのダメージは正社員のほうが圧倒的に大きくなります。

正社員はぬるい人間を作り出す

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隣の芝は青く見えるものです。正社員がもっとも厳しいのは「閉じられた世界」の中で働くことになることです。嫌いな人、苦手な人がいても逃げることは出来ません。上司の理不尽な指示にも従わなくてはいけません。

そして何よりも井の中の蛙になってしまいます。世界はもっと広いのに、井の中に閉じこもって、ぬるま湯につかっているのが正社員です。ぬるま湯はゆっくり温度が上がり、気がつけば茹で蛙の出来上がり。

40歳にもなってひとつの職場しか知らない人は、他の職場でうまくやっていける可能性は大幅に下がってしまいます。危機感が薄いから成長する意欲も薄くなっています。

正社員というシステムは「ダメ人間製造装置」と言っても過言ではありません。

もちろんまともな人もいますが、それでもやはり考え方が根本的にぬるくなるのが正社員という働き方です。

どうしてもやりたいことがあるなら正社員がいい

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給料がいい、待遇がいい、安定している。そんな理由で正社員を目指しても、ほとんどの確率で転職することになります。もしくは派遣社員に戻ってくる。最初はぬるま湯が心地よくても、ある日突然気づくことになります。自分がダメ人間になっていることを。

正社員という働き方は、どうしてもやり遂げたい仕事があり、それをするためには正社員でなければ出来ない。そんなときに選ぶ働き方です。安定や待遇を求めて立場を選んでもいいことなんてほとんどありません。

正社員になりたいという言葉のほとんどは憧れでしかありません。正社員って給料がいいし、安定してるし、人生がすごく楽になる。間違ってはいませんが、正社員が決して楽に生きているわけではありません。

むしろ厳しく生きたいと思うなら正社員を目指してください。責任も自分で追う、自分の力で会社を成長させる、それぐらいの意気込みがない派遣社員が正社員になたっ所で、精神的に満たされることはありません。

なぜ正社員になりたいのか、正社員になって何をしたいのか、明確に答えられるようになるまで、自分に問いかけてください。

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